ガイアの夜明け "太陽光の裏側に隠された理不尽な事情"

ガイアの夜明けどうする?ニッポンの電力

2018年10月23日放送  テレビ東京
江口洋介

再エネ発電賦課金についての報道を見て、驚きと同時に考えさせられました。
再生可能エネルギーを活用した発電には賦課金が課される一方で、その発電が実現できない事態が多く存在するのです。
実際に現場では、送電線の問題により太陽光発電が事業化できない場所が多いとのことです。

これは予想外の事態であり、再生可能エネルギーの活用を進めるためには送電網の整備が喫緊の課題であることが分かります。
報道によれば、茨城県ではほぼ全域で送電線に空きがなく、事業化が難しいとされています。
東京電力によると、新たな送電線を増設する計画もあるものの、完成までにはなんと9年もかかる見込みだといいます。

また、認定を取った事業者の半分は発電せずに権利だけを保持しているとのことです。
国はこの事態を認識しているものの、具体的な対策が取れないという報道もありました。
このような実態を知ると、再生可能エネルギーを活用するためには、単純に賦課金を課すだけではなく、送電網の整備や問題解決に対する取り組みが必要であると感じます。

太陽光発電の拡大や他の再エネの普及を望む三浦さんの思いも分かりますし、こうした課題を解決するためには、国や関係者が一体となって取り組む必要があるでしょう。
私たちが再生可能エネルギーに期待するなかで、このような問題が浮き彫りになることは悲しいことですが、解決に向けて努力を続ける姿勢が求められていると思います。