ガイアの夜明け医療現場を救う!町工場の“技”
2016年10月25日放送 テレビ東京
江口洋介
この番組は、歯科治療において革新的な技術が開発されていることを紹介しています。
尾崎クリニックの尾崎院長は、歯科インプラント手術の重要なポイントである骨の壊死を防ぐために、摩擦熱を抑えるために水を使う必要があることを患者さんに説明しています。
その一方で、ビック・ツールの手嶋さんは、より効率的で安全な歯科用ドリルの開発に取り組んでいます。
従来のドリルは高温になりがちであり、骨の壊死リスクを抱えていましたが、手嶋さんが開発した月光ドリルは温度を抑え、安全性を向上させることに成功しました。
しかし、手嶋さんはまだ満足しておらず、より改良を重ねる必要があると考えています。
手嶋さんは、ドリルの回転速度と摩擦熱の関係についても検討しています。
回転速度を下げれば摩擦熱は抑えられますが、その代わりに骨を削る時間が長くなってしまいます。
このような技術開発の取り組みは、地元の工業高校から就職した手嶋さんによるもので、彼の情熱と喜びから生まれました。
番組では、手嶋さんが尾崎クリニックを訪れ、改良を重ねたドリルを試してもらっています。
通常の歯科用ドリルは1分間に1200回転以上で回るのに対し、手嶋さんは500回転以下のスピードを指定しています。
この番組を通じて、町工場の技術が医療現場にも活かされ、患者さんの治療に役立っていることが分かります。
常に改良と技術革新を追求する姿勢が、医療のさらなる向上につながることを期待しています。