ガイアの夜明け 「バイヤー主婦の料理店改革記」

ガイアの夜明け“働くママ”新時代〜仕事と子育て どう両立させるか?〜

2014年7月15日放送  テレビ東京
江口洋介

新しい風を取り入れるために、老舗料理店での変革が始まりました。
ビー・スタイルは、結婚や出産で仕事を離れてしまった主婦たちに目を向け、彼女たちを中小企業に派遣するサービスを提供しています。
社長の三原邦彦さんは、主婦たちの専門的な技術を活かし、ただ家庭に留まるだけではもったいないと考えていたのです。

亀戸升本という老舗の日本料理店では、地元の名産品である亀戸大根を使った料理が特色となっていますが、売上の大部分は大手百貨店での弁当販売からのものでした。
本店の料理の売上は低迷していました。
会長の塚本光伸氏は、団体客の売上が低調な中、個人客にもっと料理を楽しんでもらいたいと思っていましたが、料理の器に不満を抱いていました。

和食器に詳しい人材を探していたのです。
そこで、インターネットを通じて紹介されたのは、42歳の渋谷千恵さんでした。
彼女は世田谷区に住み、幼稚園に通う息子を持つ主婦ですが、以前は銀座和光で12年間和食器の仕入れや企画を担当していました。

渋谷さんは升本本社に出勤し、料理に使われる和食器をチェックしました。
そして「違和感がある」と話し、特に前菜に使われた食器には見た目の問題があると指摘しました。
その結果、塚本光伸会長は、コース料理の食器を渋谷さんに全てお任せすることに決めたのです。

これによって、料理の器に関する問題を解決し、顧客により良い食事体験を提供することができると期待されています。
このような挑戦が、老舗料理店に新たな息吹をもたらすことでしょう。