ガイアの夜明け 「買収の舞台裏─ビック・コジマの現場を覗く」

ガイアの夜明け

2012年9月25日放送  テレビ東京
江口洋介

この番組は、ビック・コジマの買収に関する舞台裏を描いており、家電量販店業界の現状やコジマの苦境、そしてビックカメラとの経営統合による再建の可能性が取り上げられています。
1980年代に家電量販店業態が普及し、三菱電機の大型テレビやマイコン搭載家電の発売などの商品開発によって、家電量販店は30年間の成長を遂げてきました。
しかし、現在はこれまでの成長が曲がり角に来ており、買い替え特需も終わり各社の売り上げが激減している状況です。

ビックカメラがコジマを買収したことで、ビックカメラ・コジマ連合は業界大手2位に躍り出ました。
両社の統合によって規模の拡大や顧客満足度の向上を目指すというコメントがあります。
また、この提携はコジマが売り上げ減少に直面し、白旗を挙げる状況だったことによる要因ともされています。

番組では、コジマの創業者である小島勝平氏が町の小さな電器店として始め、安売りを始めたことが紹介されています。
しかし、2000年に大規模小売店舗法が廃止されたことでライバル店が大型化する中、コジマは出遅れてしまったようです。
また、番組ではビックカメラからの視察にきた片渕氏がコジマの店内の不備を指摘し、その言葉を秋元氏に伝える場面も描かれています。

このリニューアル計画を通じて、コジマはビックカメラの力を借りながら再建を目指すと思われます。
この番組は、日本の家電量販店業界の変遷や競争の様子、そして企業の再建を描くドキュメンタリーのような内容となっており、経済やビジネスに興味のある視聴者にとって興味深いものではないでしょうか。