ガイアの夜明け 「九人の侍が創り出した驚愕の開発」

ガイアの夜明けリストラに負けない!家電戦士たちの逆襲

2013年6月4日放送  テレビ東京
江口洋介

このテレビ番組の内容はとても興味深いものでした。
まず驚いたのは、スペックというベンチャー企業が製品の開発から組み立てまでをオフィス内で行っているということです。
特に注目すべきは、底面に木材を使ったアンプという特徴的な製品です。

このアンプは最高価格が124万円という高級品で、専門誌からもデザイン性や音質のよさなどで高い評価を受けているようです。
また、スペックの特徴的な点は、社員の平均年齢が55歳であり、全員が元パイオニアの社員であるということです。
イオニアは音響機器メーカーとして知られていましたが、最近は業績不振によりリストラが続いていました。

そのため、スペックの社員は早期退職制度に応募した人たちで構成されているようです。
スペックの社長である石見さんは、かつてパイオニアのグループ会社の元取締役であり、リストラする側の人物でもあったとのことです。
彼は「(パイオニアは)オーディオで入った会社だから燃え尽きていない。

やはり思いがある」と語っており、高級オーディオで勝負する理由を明かしています。
しかしながら、スペックの経営は厳しい状況にあるようです。
設立してわずか3年でアンプの販売台数は約300台ほどで、売上高も約1億円ほどとのことです。

このため、社長自らが営業に取り組んでいるとのことです。
番組では、社長が自家用車にアンプを積み込み富山市のお店を訪れた様子が放映されていました。
視聴会では、音にこだわりを持つ人たちが集まりましたが、アンプに使われている木材の部分に興味を持ったものの、「値段が高すぎる」という意見も出たようです。

この番組を見て、スペックという会社の取り組みや困難さを感じました。
元電機メーカー出身の社員たちが、オーディオの開発で情熱を注いでいる姿はとても印象的でした。
また、石見社長のリーダーシップと粘り強い営業姿勢にも感銘を受けました。

ただ、高級な製品であることから価格が問題視されているようです。
スペックは売上の拡大や資金面の課題を乗り越えていかなければならないでしょう。
将来的には、もっと多くの人々がスペックの製品に興味を持ち、評価をしてくれることを願っています。