ガイアの夜明け【新型コロナで外食危機 「美味しく長持ち」熟成が救う】
2020年3月24日放送 テレビ東京
松下奈緒
「余りもの」を絶品にするために、缶詰が注目されています。
新型コロナウイルスの影響で、家での食事が増えたこともあり、食品の購入が増えている人がいます。
そのような状況でも役立つのが、日持ちする缶詰です。
缶詰は密閉されて真空状態になり、加熱処理もされているため、長期間保存することができます。
与謝野町のリフレかやの里では、わずか6人の手で缶詰が詰められています。
ひとかん京都本店では、ホヤのアクアパッツァやアマゴの酒香漬などユニークな缶詰が販売されています。
これらの缶詰には、流通に乗らない食材が使われており、無駄になってしまう食材をおいしい缶詰に変えています。
カンブライトは缶詰の企画開発を行っており、井上社長は「日本中には、流通できていないもったいない原料や食材がたくさんあると感じている」と話しています。
このベンチャー企業は大阪市西淀川区にオフィスを構えており、井上さんの元には全国の生産者や加工会社から多くの相談が寄せられています。
井上さんは岐阜県の明宝ハムを訪れ、肉の端材の処理方法について相談しています。
明宝ハムでは、硬い筋をふくむ肉の端材が月に1〜2トンも出ており、業者に引き取ってもらっています。
また、地元の猟師が持ち込んだ鹿肉の端材も問題になっていました。
1月15日には、井上さんが「スジ肉は煮込めば煮込むほど味が出てくるし、端材になっているが缶詰に向いている」と考え、試作を始めました。
利尻昆布や太白ごま油などで味付けを行い、スジ肉を使った缶詰の開発に取り組んでいます。
この番組を見て、缶詰を利用して「余りもの」を絶品にするアイデアや取り組みに感銘を受けました。
また、地域や生産者との連携によって、無駄なく食材を活用する取り組みは素晴らしいと思います。
将来的には、さらに多くの食材が缶詰になって、私たちの食卓に並ぶことを期待したいです。
「余りもの」の有効活用と食の廃棄物削減に貢献する缶詰の役割は大きいと感じました。