ガイアの夜明け 「革命的!水上を走るEVが誕生!」

ガイアの夜明けサンデーSP

2019年1月27日放送  テレビ東京
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「FOMM ONE」という電気自動車は、驚くべき特徴を持っています。
まず、1回の充電で160kmもの距離を走行することができます。
また、軽自動車の3分の2ほどの大きさでありながら、大人4人が快適に乗れるスペースを提供しています。

操作も独特で、足元にはブレーキペダルのみ存在し、アクセルは手元のレバーで操作するのです。
バッテリーは取り外して交換することができ、緊急時には水上走行も可能なんです。
この車を開発した鶴巻日出夫さんは、東日本大震災の影響を受けてこの発明に着手したと語っています。

以前はトヨタの系列会社で働いていた鶴巻さんは、震災の際にひとり乗りの電気自動車「コムス」を開発していましたが、現在は19人の社員からなるベンチャー企業「FOMM」で働いています。
車の開発は、ホンダなどの大手自動車メーカーから転職した人々と共に、敷地内の倉庫で行われています。
FOMM ONEは軽量でありながら、実験を繰り返して防水性能を高めることで水上走行が可能になったのです。

鶴巻さんは福島県喜多方市生まれで、子供の頃に父のバイクに乗せてもらった経験が原点だと語っています。
自動車業界での仕事も多岐にわたり、自転車の設計士からトヨタ系列に転職するまでの間、数々のバイクの設計に携わってきました。
鶴巻さんの上司であった伊藤さんは、現在はFOMMの専務として活動しており、横浜のワンルームマンションに家族を残して暮らしています。

家族の写真や仲間たちの寄せ書きのポスターは、彼の心の支えとなっています。
鶴巻さんにとって、家族も大切。
彼の娘である彩花さんとの待ち合わせについて語る鶴巻さんは、仕事の話はほとんどしないと語りました。

2018年4月には、FOMM ONEがデビューに向けてタイ・バンコクへ運ばれたのです。
この革新的な電気自動車には、多くの期待が寄せられています。